文化政策・まちづくり大学

総合学術データベース

池上・総合学術データベース:時評欄(50);「地域固有の伝統文化研究における成果と展望」2020年9月3日

地域固有の伝統文化を深く研究する

このたび、総合学術データベースの充実を図るため、研究者各位のご研究をご紹介する機会をいただきました。

その中で、「地域固有の文化的伝統」の持つ意味を深く考えて、実態を理論化し、今後の展望を開く機会をいただきました。

ここに要約して公表し、各位のご批判やご評価をいただきます。

その際、白石先生がご紹介いただいた、鶴見和子先生のご業績のうち、伝統文化の三つの型、を手掛かりに、さらに発展させようと試みました。

それらは、

「意識構造の型」

「社会関係の型」

「技術の型」

でした(鶴見和子(1989)「内発的発展論の系譜」鶴見和子・川田侃 編(1989)『内発的発展論』東京大学出版、参照)。

経済学の研究を行ってきたものが、文化や社会学の研究成果から学ぶ時代になったのでしょう。その架け橋となったのは、福原義春先生が開発された「文化資本論」(池上惇『文化資本論入門』京大学術出版会、2017年初版)でした。

経営学の実践の中で誕生した概念が、地域の経営にまで、ひろがり、創造的に発展する過程でもありました。関係各位に深く感謝いたしております。

今後とも、どうか、よろしく。

(Ikegami, Jun ©2020)

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