カリキュラム・教員紹介
「総合学術デ-タベ-ス」による通信教育とは
「総合学術デ-タベ-ス」には、学習方法や研究方法が示されていますので、参考にしながら、各科目の担当者による講義テキストを「自学自習」で学習します。「総合学術デ-タベ-ス」には、古典などの入門書や、用語辞典・辞書もあり、レポ-トや論文を書く時の原資料となる時事資料や統計資料、被災地での記録など、貴重な資料が含まれています。また、さまざまな領域の論文などもあり、論文・資料を通して、新たな事実を発見し、また、引用すべき指摘や事実を活用できます。
「総合学術デ-タベ-ス」を生かした論文作成の力量は、学生が自分で資料などの中から価値あるものを選び出して、文章の中に位置づけることを可能にします。よく、「自分の頭で考えよ」といいますが、「総合学術デ-タベ-ス」による学習は、このような力量を身につける上で、最適な教育方法です。そして、必要な時に、いつでも、どこにい居ても、Eメ-ルは機能しますので、対話が可能で、必要に応じて、対面の場所を打ち合わせ対面で議論できます。これによって、教師と学生の学びあい、育ちあいが可能となります。ここでは、学生だけでなく、教師も絶えず進歩してゆきます。
※ご覧頂くためには、IDとPASSが必要になります。
紹介者による科目選択指導を受けてください
本学では、学生・社会人学生、一人一人の学習履歴や個性に合わせて、紹介者が一年間に受講すべき科目案をつくり、個別に学生と対話しながら、年間に最適な科目を選択して、履修します。希望科目が、科目表にない場合には、科目を新設するように努力いたします。
一科目を、8回分の講義として、通信制の教育をおこないます。
受講する学生諸君は、以下の科目名から希望する科目を、一年間に10科目を目標にして、3年間で、30科目を履修することをお勧めします。
科目の学習は、毎年、5月中に紹介人を通じて希望する科目を、登録し、6月初めに、「総合学術デ-タベ-ス」のIDと、パスワ-ドを受け取ってください。
体験学習の重要性
体験学習は、各自「総合学術デ-タベ-ス」に記載された説明を読み、現場では、藤井洋治が指導します。主として営農活動です。農商工サ-ビス連携事業の実習も含めます。農業のほか、藤井は多様な分野での体験学習を奨励します。
また、地域構想学、生活建築学やデザイン学、学習観光論なども、現場での体験学習を奨励します。担当者と対話しながら、適切な場を紹介しつつ、体験学習を進めます。気仙郡住田町や遠野市は営農や林業などの体験学習を行うには最適の地です。体験学習では、約3年をかけますと、何らかの職人能力が身につき、職業的な自立を達成できる可能性があります。高校生や大学生も課外授業として、体験学習を実行されることを期待しております。
資格取得にも挑戦してください
今の時代は、昔と違っていて、一つの職業だけで、安定した所得を得ることは難しい。そこで、例えば、農業で野菜などを自給自足しつつ、年収300万円、資格に挑戦して、教職、公務員、商社、銀行、製造業、サ-ビス業などで、年収300万円など、「もう一つの職業」を身につけ、土日や休暇期間中に農業、その他の日は、教師などとして生計を立てることが必要となっています。資格取得については、教育文化経営論(高橋幸英)を受講すれば進路指導が受けられます。
卒業の要件と「ふるさと学校教師資格」としての活動のために
講義は、一年を前期と後期に分け、6ケ月間を区切りとします。一科目を履修されますと、2単位が与えられます。全ての科目が前期も後期も開講しています。
一年間(または、2-3年間)で30単位(15科目)に達した人は、その年度の3月末に卒業式を行い、「ふるさと学校教師」の免状を授与します。この免状があれば、今度は、この大学で講義する権利が得られます。ぜひ、自分が希望する地域で、ふるさと学校を開いてくださいますように。
原則はボランティアですが、テキストの出版などを出版社を通じて行い、印税収入を確保されることを奨励しています。この学校には多くの御支援者がおられますので、よい本であれば、購入していただけます。
作者として自立するには、講義を受けながらも、自分で、独自の研究テ-マを持ち、学術情報などを生み出して、出版社に評価される文字や静止画の情報を生産する力量が必要です。
担当者と学生は1対1のメ-ルによるやりとり、質問などを基本として、双方の都合に合わせて、年に二回内外、対面教育の場をお持ちください。場所は、岩手気仙住田学舎、京都の成徳学舎、いずれでも構いません。また、合意の上で、適切な場所があれば、そこをご活用ください。
合否の判定は、担当者により、レポ-トや、試験、諮問など、多様な方法で行われます。
30科目以上で、合格されますと、卒業できます。
卒業後は、「ふるさと学校教師」として、地域で開校された場合には、学舎の確保や研究の場に確保のために、募金活動や協賛金をお願いする活動を、池上らとともに、推進してくださいますように。原則として、雇用関係はつくりません。校長としてご活躍下さい。「手づくりの学校」こそが地域創生の推進力です。
次に、科目名の一覧表です。
科目名概要
共通科目
- 総合人間発達学(日本発の「商品主体」でなく「人間主体」の経済学を基礎として、世界の環境問題、貧困問題、組織の経営問題を総合的に考えます。池上惇=紹介人を中心として)
- 文化経済学
- 文化経営学(ふるさと創生・まちづくりの文化経営学です。池上惇=紹介人を中心として)
- 文化政策学
専門科目
A.教育文化経営論(高橋幸英=紹介人を中心として)
教育分野での職業的自立を目指すものを対象に教育文化に関する総合的教育を行う。
B.職人経営論
農林工芸の体験学習を市民講座などで実行中の者など、当該領域での職業的自立を目指すものを対象にして職人経営に関する総合的教育を行う。
C.建築まちづくり観光文化経営論(金井萬造=紹介人を中心として)
観光ガイド、「文化による'まちづくり'」コンサルタントなどを職業的自立の基礎とする者に対して講義を行い、関係資格の受験等を支援する。
D.新老年学
現代の地域コミュニティ再生と発展を念頭において、健康長寿と、合計特殊出生率の両立している地域の事例を基礎に、少子高齢化を克服しうる地域コミュニティの現実的な発展方向を検出し、日本、世界の各地の経験を比較研究する。
E.地域経済・財政論
大震災後の各地の現状を基礎に、現代の過疎・過密問題を克服して、都市・農村の再生と、地域コミュニティの再生を基礎とした広域的な展開の方向性を研究する。
F.スウェ-デン福祉社会論 専任1 客員講演者
現代福祉社会の国際比較を念頭に、スウェ-デン福祉社会の変遷と現実を基礎に、日本福祉システムとの比較を基礎に、国際比較研究を行う。
自由科目
自然科学群
- 体験学習論(遠野、住田における体験学習を基礎としたもの)(藤井洋治=紹介人を中心として)
- 情報システム論(パソコン初心者への教育も行います)
- 自然哲学・物理学
- 数学
- 生物学・生命科学
- 現代の化学
- 地質学
- 天文学
- 地球物理学
- 防災学
- 工学
- 環境学
- 地域生態計画論
- 山・里・海連環学
人文科学群
- 地域構想学 (千葉修悦=紹介人を中心として)
- 現代コミュニケ-ション論(新聞学を含む)
- 福祉文化論(介護の学習を含む)
- 言語学
- 国語・古文書学
- デザイン学
- 地域文化史
- 地理学
- ラスキン学
- 内発的発展論
- 地域づくり教育論
- 家族起源論
社会科学群
- 現代まちづくり学
- 市民活動論
- 学習観光論
- まちづくり観光経営論
- 生活建築学
- 文化による'まちづくり'経営論
- 現代法理論
- 市民参画・協働論
- 現代経済学
- 現代経営学
- 統計学
- 会計学
- 文化政策特論
- 文化資本の経営
- ベンチャー企業論
- 現代産業社会論
- デジタル・アーカイブ論
- 伝統産業論
- 中山間地域経営論
- 環境価値評価論
- 震災復興学
- 現代地域コミュニティ経済論
- 著作権経済論
- 現代文化政策論
- 現代交通政策論
- 日本経営史
- 日本経営学
- 生命保険論
- 芸術経営論
- 福祉経済政策論
- 不動産経営論
- 港湾経済論
- 林業経営論
- 現代国際経済および課税論
- 日本食文化経営論
- 中小企業論
- 建設事業論
- 社会思想史
- 創造都市論
- 農業経済学
- 観光文化資本論
- 働き方改革論
- E・S・G投資論
等、あらゆる学術と芸術、職業にわたり、約100科目を用意。要望に応えて、さらに、充実を目指します。
教員紹介
校長 池上惇
みなさん。こんにちは。
学長というよりは校長、できれば、池上さんとお呼びください。
私は大阪生まれの京都育ち。昭和一ケタ生まれ、老骨、85歳の経済学博士(京大)です。
あだ名は素浪人(スロ-ニン)
若いころから「まじめ」の池上で通し、演習後、学生とワインや酒を飲み語り合う生活を好む。今は、体力低下して学生のリズムに、ついてはゆけないが、かわりに、メールでの1体1の対話や、サロンでの対話を続ける。ニコニコしていて、「アルカイック・スマイル」と呼ばれていました。
また、自覚はないが、相手の耳に痛いことを平気で言う癖があり、「スパッと切る素浪人」とあだ名されました。反省して控えてはおりますが。
文化と経済の関係に深い関心があります。
神社仏閣を始め、生活の中の陶磁器や織物などにも関心があり、「どのような職人がどのように仕事をして、どれくらい報酬を得ているのか」を考える「変な趣味人」です。地域の文化財のこともある程度は知っていて、文化財を案内するカイドも致します。
絵画や演劇、演奏会鑑賞も大好きです。
趣味は、「良い絵ハガキを集めてお送りし使ってしまうこと」「山野渓谷を散策して健康に暮らすこと」です。
幼少の頃は、書道、昆虫採集と、食料不足時代の農耕体験・家事調理の体験もあります。今では通用しませんが。
ライフ・スタイル
大学時代は、地域調査を生業とし、古典文献は何でも読んで、その、よいところを評価しては、現代の生活の中に生かせないかを考える習慣があります。私が学術界や世の中に出してきた古典からの学びは、「固有価値」「コモン・ストック」「文化資本」「職人」「能力貧困」などなど。多数。
次世代の各位にも、現場を歩くことと、あらゆる古典文献を読むことをすすめては、「時代遅れ」と笑われながら、それでも、頑固に生きております。
60歳代後半は脳梗塞、70歳台後半は肺炎で、死にかけておりますが、家族や大学、地域の方々に救われまして、幸い、教育研究を続けております。眼も耳も衰えましたが、まだ、使用には耐えてくれています。先祖から受けついた会津武士の頑健な身体のお陰です。
私の先生方
大学時代は、地域調査を生業とし、古典文献は何でも読んで、その、よいところを評価しては、現代の生活の中に生かせないかを考える習慣があります。私が学術界や世の中に出してきた古典からの学びは、「固有価値」「コモン・ストック」「文化資本」「職人」「能力貧困」などなど。多数。
次世代の各位にも、現場を歩くことと、あらゆる古典文献を読むことをすすめては、「時代遅れ」と笑われながら、それでも、頑固に生きております。
60歳代後半は脳梗塞、70歳台後半は肺炎で、死にかけておりますが、家族や大学、地域の方々に救われまして、幸い、教育研究を続けております。眼も耳も衰えましたが、まだ、使用には耐えてくれています。先祖から受けついた会津武士の頑健な身体のお陰です。
藤井洋治先生
60代のようですが若々しい篤農家。学校長を歴任した教育家。美味しいコメと野菜をつくる腕前、教育家としての力量も超一流。生徒たちを愛する強い情熱は群を抜いておられます。国際的な視野を持ち専門高校の価値を知る知識人。野菜やワインの研究会をつくり、日本でのアグリ・スク-ル実績も素晴らしい。
千葉修悦先生
住田町役場を定年前に退職して地域構想学という新しい学問を構築する。地域構想学の理論と実践の両面で日本を代表する研究者。
地元歌人を愛し、五葉山を仰ぎ、文化・自然とともに歩む。
気仙川流域で、広く、多くの人々に希望をもたらし人生を支える篤志家。
高橋幸恵先生
一橋大学大学院で学修したのち、早稲田ラジオ・スク-ル前校長。体験学習の価値を高く評価され、生活技術を身につけさせながら、大学院進学や、教職はじめ資格取得を支援されてきた、日本に稀な教育家。通信教育制度を身を挺して徹底的に調査し、各校の諸特徴を熟知した進路指導者。いつまでも若々しく、人生に再挑戦する人々を励まされています。
金井萬造先生
京都大学工学博士。現職は立命館大学・観光学の教授ですが、株式会社・地域計画建築研究所の社長・会長を歴任した経営のリーダ-です。着地型観光という新たな概念の開発者・命名者でもあり研究者として高く評価されておられます。また、コンサルタントとしても著名で、地域の産業と生活を充実させ、観光事業などを振興しつつ、インフラストラクチャーを総合的に整備する構想力をも備えておられます。
この領域で、理論・実績とも日本を代表する研究教育者。基礎学力充実のご経験も。