文化政策・まちづくり大学

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池上・総合学術データベース:時評欄(26);「鑑賞すればするほど価値が増すもの-観光ガイドの専門性をめぐって」2019年12月26日

「‘使う’と‘鑑賞する’の共通性と差異」を考える

前回は、2019年12月2日付の『日刊工業新聞』は、「ひとカイシャ交差点」の記事(4ページ)に、日本デザイン学会会長、慶応義塾大学教授・デザイン塾主宰:松岡由幸先生の談話をてがかりに、職人論を考えてみた。

今日の話題は、「使うほど価値が増すモノを」だけでなく、「鑑賞すればするほど価値が増す観光ガイドのサービス」という新たな展開を試みたい。

いうまでもなく、現代は、サービス経済化の時代である。そのなかでも、観光サービスは、「観光ガイドによるサービス」として、産業の中での比重を確実に高めつつある。

そのような観光ガイドによるサービスは、例えば、「文化財としての建築物の中にある‘名工の手による作品’」を、観光客に、紹介し、説明することから始まる。そして、ガイドが作品を研究書などで学習し、歴史的な価値を見出し、あるいは、名工が文化財を生み出した物語を発見して、観光客に、説明する。

以下の説明は、「らくたび」代表取締役 若村壮先生から学んだものである。(Ikegami, Jun ©2019)

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